【期待外れ】山本由伸は今季メジャーに通用しなかったのか?ダメだった2つの理由

野球

NPBで圧倒的な数字を残し、巨額の契約を持った山本由伸選手ですが、今シーズンはパッとしないの成績に終わってしまいました。

チームはポストシーズンに進出していますが、NPB時代のように山本選手の力でチームを勝たせていたという訳ではありません。

山本選手はNPBでは無双状態だったにも関わらず、何故メジャーリーグに通用しなかったのかについてこの記事では考察していきます。

この記事で分かること
  • 山本選手は今シーズン期待外れだったのか
  • メジャーに通用しなかった2つ理由

山本選手としては不本意なシーズンを過ごした

山本選手は今シーズンはNPB時代と同じようにチームの中心となり引っ張っていくような成績を残すことができませんでした。

山本選手のシーズン成績

18登板(先発18試合)
7勝2敗(勝率:.778)
90イニング 自責点30点 (防御率3.00)
105奪三振(奪三振率:10.50)

シーズン中の6月中頃にケガで離脱したことを考慮しても今シーズンは期待に応えられなかった言わざるえません。山本選手はMLB投手では史上最高額の契約を貰っているからです。

山本選手の契約

12年 総額3億2500万ドル(約455億円)

山本選手に続くゲリット・コール選手はサイヤング賞を獲得した経験がある実績のある投手ですが、9年3億2400万ドル(約454億円)となっています。山本選手の契約がいかに破格か分かります。

高額の契約を貰っていながらもチームやファンから期待されていた結果を残すことができず、期待外れと言っても過言ではないでしょう。

山本選手が通用しなかった2つの理由

移籍初年度のシーズンは期待外れとなってしまった山本選手ですが、何故NPBと同じような成績を残せなかったのでしょうか。

通用しなかった理由として以下の2つが考えられます。

通用しなかった理由
  • 短い登板間隔に対応できなかった
  • ボールに慣れず制球力の悪化した

詳しい理由については以下にて解説していきます。

短い登板間隔に対応できなかった

メジャー移籍に伴い登板間隔が短くなりそれに順応できなかったと考えられます。

山本投手はNPB時代には基本的に中7日で登板していました。最後のシーズンとなった23年では7日より短い登板間隔はありませんでした。

しかし、メジャー移籍後は登板間隔がシーズン開始から中6日とNPB時代よりも短くなっています。シーズン途中では先発を回避し、登板間隔を長く開けることもありました。

メジャーでは登板間隔を中4~5日で投げる投手も多くいる中で山本投手はチームの配慮もあり、NPB時代に近しい間隔で今シーズンは投げさせてもらっていました。

メジャーでは登板間隔が短いこともあり、QS率というものが重視されています。

QS率とは?
Quality Start(クオリティスタート)の略称であるQS(キューエス)の意味は、6イニング以上を自責点3以内に抑えた時に記録される指標
引用:https://baseball-mania.com/qs/

先発として試合をしっかり作るおいう点で、山本投手は短い登板間隔に慣れず、NPB時代のように先発としての責任を達成できませんでした。

QS率比較

2023年(オリックス):91.3%(23先発)
2024年(ドジャース):38.9%(18先発)

指標でも分かる通り、メジャーリーグの先発投手として上手く順応できておらず、通用してなかったと言えるでしょう。

ボールに慣れず制球力の悪化した

NPB時とくらべ与四球が増えてしまい無駄なランナーを出してしまっています。

山本投手は今シーズン制球力が悪化し、無駄なランナーを出すことが多くなってしまいました。データ的にも「与四球率」や「WHIP」どちらもNPB時代よりも悪化しています。

与四球・WHIP比較
  • NPB(2023年)
    与四球:28個(164イニング)
    与四球率:1.5
    WHIP:0.88
  • メジャー(2024年)
    与四球:22個(90イニング)
    与四球率:2.2
    WHIP:1.11

特に「与四球率」は2を切ると優秀と言われる中で、2.2となっておりNPB時代と比べ制球力が悪化していることが分かります。

与四球率(BB/9)とは
Base on Balls per 9 Innings Pitchedの略で与四球率のこと。
1試合(9イニング)あたりいくつ四球を与えたかを指す。
引用:https://tokyudx.com/bb-9/#google_vignette

ボールが変わったこともありますが、制球が悪化したことで四球を与えるだけでなく、甘い球が増えてしまっていることも考えられます。

その結果、被打率についても悪化してしまっています。

被打率比較
  • 2023年(オリックス):.198
    2024年(ドジャース):.229

ボールのスピードなどはメジャー平均以上ですが、ボールを制御できていない点では通用していないと言えるでしょう。

山本選手がポストシーズンで無双

日本時間10月12日のディビジョンシリーズ第5で山本選手は素晴らしいピッチングをしました。

登板結果

5回 無失点 2奪三振
被安打2本 1四球 

四球を出しピンチを作ったものも、要所で三振も取り圧巻のピッチングでした。負ければシーズン終了となる大事な試合でしたが、山本選手本来の姿を見ることができました。

このピッチングを見ると、上記で挙げていた2つの通用しない理由は、「メジャーのスタイルへの対応不足」という考え方もできます。2年目以後に成績が良くなっていくことも多いに考えられます。

まとめ

山本選手が通用しなかったということについて詳しく書きましたが、まだメジャーの野球に対応できていないのが大きな理由だと思われます。

まだまだ若い山本選手は来シーズン以後適応していき、NPB時代のような圧倒的な成績を残してくれるでしょう。

プレーオフでの登板もまだ残っているので、今シーズンもどんなピッチングを残りしてくれるのか楽しみですね。

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