中日ドラゴンズに2024年のドラフトで1位指名された金丸夢斗選手が可哀想と話題になっています。
金丸夢斗選手はドラフト前から即戦力と目されており、実際すぐに1軍の試合に登板することとなりました。
しかし、オールスターを前にして金丸夢斗選手はまだ1勝もできていません。
勝てない理由が金丸夢斗選手にもあるかも知れませんが、かわいそうと言われる理由もわかります。
この記事では金丸夢斗選手はかわいそうなのかや勝てない理由について解説します。
金丸夢斗選手は8先発で0勝

金丸夢斗選手はオールスター前に8先発して今だ0勝となっています。
金丸夢斗選手は8先発で防御率は「2.41」となっており、決して悪い成績ではありません。
むしろ、チームの先発の中では登板数は6番目で防御率は3番目にいい成績となっています。
項目 | 成績 |
---|---|
登板数(先発数) | 8試合(8先発) |
投球回 | 52.1 |
防御率 | 2.41 |
奪三振 | 47個 |
QS率 | 87.5% |
1年目のルーキーとしては非常にいい成績となっており、即戦力としての期待値以上のプレーをしています。
同じ年にドラフトされている大卒投手の成績と比べるといかにすごい選手なのかということが分かります。
名前(チーム) | 登板数 | 投球回 | 防御率 |
---|---|---|---|
佐藤柳之介(広島) | 4試合 | 17回 | 2.12 |
寺西成騎(大阪) | 3試合 | 12.2回 | 3.55 |
中村優斗(東京) | 3試合 | 14.1回 | 3.14 |
岡本駿(広島) | 26試合 | 24.1回 | 2.96 |
金丸夢斗選手はかわいそうなのか?

金丸夢斗選手はいい成績を残しているにも関わらず勝ち星が付かないのでかわいそうと言えるでしょう。
チーム内でもいい成績を残しながら、オールスター前で勝ち数は0で負け数は3となってしまっています。
前述の通り、金丸夢斗選手はチーム内の先発投手の中でも優秀な成績を残しており、防御率も2点台としっかりと先発の役目を果たしています。
試合日 | 勝敗 | イニング数 | 失点 | 援護点 |
---|---|---|---|---|
7/1 対横浜戦 | 負け | 7回 | 3失点 | 2点 |
7/8 対広島戦 | 勝ち負けなし | 7回 | 2失点 | 4点 |
7/21 対横浜 | 負け | 8回 | 1失点 | 0点 |
直近の3試合でもしっかりと試合を作りながらも援護がなかったり、後続の投手が打たれて勝ちを逃してしまっています。
チームの援護率はオールスター前で「2.60点」となっており、金丸夢斗選手の防御率よりも高い数値となっています。
なお、金丸夢斗選手登板時の援護率は「1.24点」と非常に低くなってしまっています。
チームがいつも通り打ってくれれば、これまでの8登板で4勝くらいはできていたと思われます。
それでも勝ち星が付かないことに対して、金丸夢斗選手がかわいそうと言うのは間違いないでしょう。
金丸夢斗選手が勝てない理由はなにか?

金丸夢斗選手が勝てない理由は、本人の問題ではなくチーム状況であると思われます。
前述の通り、金丸夢斗選手登板時の援護率は1.24点と非常に低くなっています。
金丸夢斗選手がテンポが悪く守備の時間が長くなり、流れが上手く作れていないということも考えられますが、イニング当りの球数自体もそこまで多くありません。
名前 | イニング数 | 球数 | 球数/イニング |
---|---|---|---|
金丸夢斗 | 52.1回 | 814球 | 16球/回 |
涌井秀章 | 49回 | 798球 | 17球/回 |
髙橋宏斗 | 104.1回 | 1670球 | 16球/回 |
大野雄大 | 70回 | 1002球 | 14球/回 |
与四球率も「1.89」となっており、チーム平均の「2.84」よりも低くなっています。
点数もそこまで取られず、テンポも良く、四球が出さない投手が1勝もできないのはチームが原因だと言えるでしょう。
このまま金丸夢斗選手が勝ち星を伸ばせなければ、「球界の損失ドラフト」と言われ続けることになるでしょう。
まとめ

中日の金丸夢斗はかわいそうなのかや勝てない理由について解説しました。
ここまでいいピッチングをしている金丸選手が1勝もできていないのは、完全にチームが弱いからでしょう。
上位チームいれば4勝くらいはできていたはずなので、新人王争いもできていたはずです。
そうすれば年棒も上がっていたはずでしょうから、ドラゴンズに入団してしまったことは本人にとってマイナスでしょう。
ドラフト直後に言われていた「球界の損失」というのはあながち間違いではないのかも知れません。
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