【2024年最下位】西武ライオンズが弱すぎる原因は?弱くなった3つの理由

野球

24年シーズン西武ライオンズは、圧倒的な最下位でシーズンを過ごしました。その結果、負け続けるチームに対して、ファンの中では「弱すぎる」とSNSで話題にもなりました。

この記事ではライオンズが弱くなってしまった原因とその理由について解説していきます。何故ライオンズはこれほどまで勝てないシーズンを過ごしてしまったのでしょうか。

この記事で分かること
  • ライオンズが弱くなった原因
  • ライオンズが弱い理由
  • 来シーズンもライオンズは弱いのか?

圧倒的な弱さでシーズンを最下位で終える

ライオンズは4月28日以降ずっと最下位となってしまいました。

24年シーズンはライオンズは全く勝てなかったといっても過言ではありません。シーズン序盤の4月28日から1度も最下位を譲ることなく、圧倒的な弱さでシーズンを終えることになりました。

5位のチームとは10ゲーム差以上空いており、「完全な最下位」といっても過言ではありません。

弱すぎるチームの1つの基準であるシーズン100敗には届きませんでしたが、近しい成績となっています。イーグルス初年度の97敗に近いしい成績と考えるとどれくらい弱いのかということが分かるかと思います。

シーズン途中に監督が交代発生するなどし、最後まで上がり目のない状態でした。SNS上では多くのファンから「弱すぎる」といった嘆きの声が多く出てしまいました。

昨年はここまでの弱くはなかったので、ここまで負けまくったのは何故なのか気になるところです。

弱くなった原因は「戦力がそもそも整っていない」

ここまでチームが弱くなったのは戦力がそもそも整っていない

ライオンズが24年シーズンにここまで弱くなたのには、チームの補強が大きく関わっています。今シーズンはチームに勝てるだけの戦力が整っていなかったといえるでしょう。

チーム成績はリーグ平均を大きく下回る

ライオンズはほとんどの成績でリーグ平均を下回っている状態

ライオンズは24シーズンはほとんどの成績がリーグ平均を下回る結果となりました。打撃・守備面どちらもいいところがありませんでした。

ライオンズのチーム成績
  • 打撃面
    打率.211 得点348 安打961 本塁打59本
  • 守備面
    防御率3.04 失点483

特に打撃面はリーグ平均を大きく下回っており、「打てないチーム」だったといえるでしょう。

(打撃面)西武VSリーグ平均
  • 打率
    西武:.211 VS リーグ:.241
  • 得点
    西武:348点 VS リーグ:474点
  • 安打
    西武:961本 VS リーグ:1123本

そもそも打てる選手がおらず投手がどれだけ頑張っても勝てない状態でした。

活躍している選手がケガで離脱した

選手がいない中で活躍している選手がケガで離脱しました。

シーズンをお通してけが人が多く出てしまい、万全な状態で戦える期間が少なくなっていました。

投手では今シーズンから勝ちパターンを担っていた甲斐野選手やアブレイユ選手が離脱し、試合終盤に起用する投手がいなくなりました。

野手陣はそもそもレギュラーといえる選手がいない上に、調子が上り試合に出ていた選手のケガで更にチームの戦力が大きく低下しました。

野手のケガ人
  • 山村選手
    58試合 .219 2本 23打点
  • 村田選手
    4試合 .231 0本 4打点
  • 平沼選手
    44試合 .260 0本 23打点

もともと戦力的に整っていないチームが更にケガにより、大きく戦力をダウンしてしまいました

弱くなった3つの理由

ここまで「戦力が整っていない」理由としてが3つ考えられます。

戦力が整っていない理由
  • そもそも補強をしてない
  • チームの中心選手の不振
  • 外国人が活躍できていない

理由について詳しく解説していきます。

①そもそも補強をしてない

ライオンズはFAでの補強等で積極的にチームの強化を行っていません。

ライオンズは近年、FA移籍選手獲得に消極的でチームを優勝させるための補強を行ってきませんでした。入団して貰う以前に獲得に乗り出すこともしていません。

逆に18年~19年にリーグ2連覇を達成した際のメンバーはFA移籍でチームを出ていっています。

優勝以降のFA流出選手

18年 浅村栄斗 →楽天
18年 炭谷銀仁朗 →巨人
20年 秋山翔吾 → MLB
22年 森友哉 → オリックス
23円 山川穂高 → ソフトバンク

主力選手を抜けた穴を埋めるための補強をここ4年間行えておらず、結果的に選手層が薄くなり今シーズンの結果に繋がっています。

ここ2年の主な獲得選手
  • 24年
     中村祐太(広島) 現役ドラフト
    野村大樹(ソフトバンク) トレード
    松原聖弥(巨人) トレード
  • 23年
    張奕(オリックス) 人的補償
    陽川尚将(阪神) 現役ドラフト
    佐藤龍世(日本ハム) トレード

ここ2年でも分かる通りチームの主力となる選手の獲得は行えていません。

②チームの中心選手の不振

チームの中心選手の多くが不振となっていました。

投手陣では、高橋選手が1勝もあげることができず11敗しました。更に昨年10勝をあげた平良も3勝に留まりました。

投手陣 個人成績
  • 高橋選手
    15登板 81.1イニング
    0勝11敗 3.87
  • 平良選手
    21登板 47.2イニング
    3勝2敗 1.70

野手陣では、シーズンの序盤から中村選手・源田選手・外崎選手の3選手は不振で本来の活躍ができませんでした。特に中村選手・外崎選手は2軍で調整を行う期間もありました。

野手陣 個人成績
  • 中村選手
    58試合 205打席 .191
    36安打 7本 14打点
  • 源田選手
    142試合 575打席 .265
    138安打 3本 21打点
  • 外崎選手
    126試合 496打席 .222
    96安打 6本 40打点

中心選手に変われるような実力のある控えもいなかったため、個人成績と同じようにチーム成績も同じように低くなりました。

③外国人が活躍できていない

近年補強した外国人が活躍できていません。

どのチームも行う外国人の補強でライオンズはリーグ優勝以降活躍できるレベルの選手を獲得できていません。

過去3年の外国人選手
  • 21年
    マット・ダーモディ 退団
  • 22年
    バーチ・スミス投手 退団
    ボー・タカハシ投手 残留
    ディートリック・エンス投手 退団
    ブライアン・オグレディ選手 退団
    ジャンセン・ウィティ 退団
  • 23年
    ヘスス・ティノコ投手 退団
    デビッド・マキノン選手 退団
    マーク・ペイトン選手 退団

多くの外国人選手が入団から1~2年で退団してしまっています。ライオンズは唯一の補強が外国人の獲得になっているので、ここでいい選手を獲得できないと大幅な戦力改善ができません。

多くのチームは補強した外国人が活躍できない場合は、シーズン途中にも新しい外国人を連れてきます。しかし、西武はシーズン途中での補強を行っていません。

ライオンズは来シーズンも最下位か?

ライオンズは来年も最下位になる可能性が高いと思われます!

現在の戦力のままでは来年に大きくチーム成績が改善するとは考えられません。

レギュラークラスの選手をチームに加えることが必要と思われますが、24年6月に行われた西武HDの株主総会で後藤オーナーは以下のような話はしています。

「編成、育成と色々な課題がございます。2008年に日本一になった時は当時、中島選手、片岡選手、中村選手、栗山選手、新人の岸選手といった若手が大活躍したわけです。これからライオンズをもう1回、大々的な改革をしっかりとやって、しっかりと勝って、かつての常勝軍団を取り戻すという改革を私も先頭に立って進めていきたいと思います」
引用:https://www.ronspo.com/

日本一となった2008年を引き合いに出し、チーム改革について話をしました。

しかし、ライオンズの後藤オーナーは球界の中でも戦力補強に消極的なことで有名です。そのようなオーナーが今シーズン最下位になったからと言って、大型補強に動くことはないでしょう。

まとめ

詳しく書いてきた通り、ライオンズは戦力補強を怠ったってきた影響が今年に出てしまいました。

戦力層が薄い中で中心選手の不振やケガ人が出れば、このような結果になるということです。他のチームでも同じようなことになることが考えられます。

やはりプロスポーツチームは勝つことを第一目標に置かないといけないなと思いました。選手を育成することも大切ですが、ファンに勝利を届けるという事の方が大事です。

ライオンズも来年以降補強を行って最下位を独走しないようにして欲しいですね。

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