【無理な挑戦】菅野はいまさらメジャー挑戦は何故?通用しない3つの理由?

野球

24年シーズンに完全復活を果たし、チームの優勝に貢献した菅野智之選手はメジャー挑戦を表明しました。

過去にも1度挑戦し、その際は移籍を断念していましたが、この復活したタイミングでの再挑戦となります。

この記事では、菅野選手がこのタイミングでメジャーに挑戦する理由と、メジャー挑戦が難しいと思われる理由を解説します。

この記事で分かること
  • 菅野選手がメジャー挑戦をする理由
  • 菅野選手がメジャーで通用しない理由

菅野選手が今オフにメジャー移籍すると表明

10月5日に菅野選手が正式に今オフにメジャーに挑戦することを発表しました。ドジャースのベッツ選手などの代理人を務めている事務所のVCスポーツグループと菅野選手が契約も既にしているようです。

5日のインタビューではシーズンオフまではメジャー移籍に関しては詳しく話さないと語っています。

今日しっかり自分の気持ちを話して、シーズン終わったタイミングでもう1回自分の口から話します。

菅野選手からは、現時点では「移籍を希望していることを球団にも話している」ということ語られている状態となっています。

菅野選手は23年オフにジャイアンツと1年契約を結んでいるため、今オフに海外FAでメジャーに挑戦する形になります。

その為、獲得球団があれば、間違いなくメジャーへ移籍することとなります。

菅野選手がいまさらメジャーに挑戦する理由は?

菅野選手は20年オフのメジャー移籍を断念し、今年に再挑戦する形になります。なぜこのタイミングでメジャー挑戦したのか考えられる理由は以下になります。

いまさらメジャー移籍する理由
  • チームをリーグ優勝されることができた
  • 今シーズンのピッチングに手ごたえを感じた

理由について以下で詳しく解説していきます。

チームをリーグ優勝されることができた

菅野選手はリーグ優勝を果たしたシーズンのオフにメジャー移籍に挑戦しています。

菅野選手は20年にメジャー移籍ができなかったことを後悔していたようで、今年リーグ優勝できたことが再挑戦のキッカケになったと思われます。

メジャー移籍表明の際にも20年の移籍断念の後悔について語っています。

やっぱり行けなかった時の、そういうのはずっと僕の中であったので、こういう(24年オフのメジャー移籍挑戦)決断をした。

菅野選手は今シーズン・前回優勝した20年ともにエースとして、ジャイアンツをリーグ優勝に導きました。

リーグ優勝時の成績
  • 2020年
    20登板 14勝2敗(勝率:.875)
    1.97 131奪三振 3完投(3完封)
  • 2024年
    24登板 15勝3敗(勝率:.833)
    1.67 111奪三振 3完投(1完封)

どちらのシーズンも最多勝を受賞しており、菅野選手がチームを優勝に導いたと言っても過言ではありません。

エースとしての役割をしっかり果たし、お世話になったチームをリーグ優勝に導いて、メジャーに移籍するという誰にも文句を言われない形であるといえるでしょう。

今シーズンのピッチングに手ごたえを感じた

菅野選手は近年成績が低迷していましたが、今年完全復活を果たしました。

菅野選手は今シーズン最多勝と最優秀勝率を獲得するほど、年間を通じて素晴らしいピッチングを継続しました。

近年は成績が低迷していましたが、全盛期に近いピッチングが戻ってきました。

過去3年の成績
  • 2021年
    19登板 6勝7敗(勝率:.462)
    3.19 104奪三振 2完投(1完封)
  • 2022年
    23登板 10勝7敗(勝率:.588)
    3.12 54奪三振 0完投
  • 2023年
    14登板 4勝8敗(勝率:.333)
    3.36 111奪三振 0完投

菅野選手も今シーズンのピッチングには手ごたえを感じているようで、シーズン中のインタビューで「もう無理だなというところから“もっと上を目指せる”と思えた」とも語っています。

今シーズンのピッチングや体の状態ならばメジャーで通用すると、菅野選手自身が感じておりメジャーに再挑戦したのだと考えられます。

菅野選手はメジャーで通用しない3つの理由

今シーズンにメジャーに挑戦することになる菅野選手ですが、メジャーへの挑戦は厳しい部分が多いと思われます。菅野選手がメジャーで通用しないと思われる理由は以下になります。

菅野選手が通用しない理由
  • 年齢が既に35歳で伸びしろがない
  • 球速がメジャー平均に比べ遅い
  • 奪三振能力が低い

理由について以下にて詳しく解説します。

年齢が既に35歳で伸びしろがない

菅野選手は24年で「35歳」という年齢になります。メジャーリーガーの平均年齢は「28.6歳前後」となっており、菅野選手は1年目からベテラン選手ということになります。

今シーズンのメジャーリーグの35歳以上の先発である程度のイニングを投げた投手は6人しかいませんでした。

シーズン1番の投手に与えられるサイヤング賞候補である選手は35歳ではありますが、菅野選手も同じような成績を残せるかは不安はあります。

球速がメジャー平均に比べ遅い

メジャーリーグの平均球速は「151キロ前後」となっています。しかし、菅野選手の今シーズンの平均球速は「148キロ前後」と3キロほど遅くなっています。

活躍している日本人メジャーリーガーの多くは全体の平均球速を超えています。

日本人メジャーリーガーの平均球速
  • 菊池選手:153.9キロ
  • 山本選手:153.7キロ
  • ダルビッシュ選手:151.3キロ
  • 松井選手:148.3キロ
  • 今永選手:147.9キロ
  • 前田選手:145.7キロ

球速が全てではありませんが、全体平均から劣っていることを考えると、メジャーで先発として活躍するのは難しいかもしれません。

奪三振能力が低い

菅野投手は奪三振能力が低下してきており、昔のようなパワーピッチングができなくなっています。

奪三振率推移
  • 2020年:8.85(奪三振:131個)
  • 2021年:7.92(奪三振:102個)
  • 2022年:6.37(奪三振:104個)
  • 2023年:6.26(奪三振:54個)
  • 2024年:6.38(奪三振:111個)

20年以降から三振数も減っており、奪三振率が23年には過去最低を記録しました。今年は防御率などが向上し、成績自体は復活しましたが、奪三振率は多く向上することがありませんでした。

なお、今シーズンメジャーで大活躍した今永選手はNPBで最終年で「10.58」の奪三振率を記録しています。今永選手のように先発としての支配的なピッチングは難しかもしれません。

まとめ

菅野選手のメジャー挑戦について詳しく書きましたが、メジャーへの挑戦は厳しいものになると思われます。

しかし、チームに貢献し日本のエースとしても活躍してきた菅野選手を応援したいと思います。

過去には、35歳を超えてメジャーに挑戦し、活躍している斎藤選手もいるので菅野選手の同じように活躍するかもしれません。

どのような成績になるかは予想がつきませんが、まず移籍先のチームが決まることを期待しましょう。

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