日本ハムからメジャーリーグに移籍した上沢選手ですが、先日シーズンの途中で日本に帰国しました。メジャー挑戦1年目の今年は散々な結果に終わってしまい、本来の力を出すことがでていません。
現在所属している球団との契約は今シーズンまでとなっており、来期はどこでプレーするのか注目が集まっています。
メジャーで結果を残せなかった上沢選手は来季どのチームでプレーするのでしょうか?
上沢選手のメジャー挑戦は失敗だった?
上沢選手のメジャー挑戦は2024年の成績で見ると失敗だったと言わざる得ません。
メジャーでの登板はたった2試合に留まり、登板した2試合で4回を投げ1失点し、防御率2.25という成績になってしまいました。その後マイナーでの登板が続きましたが、右肘のケガにより9月にシーズン途中で日本に帰国しました。
なお、3Aでは先発も含め20試合に登板しましたが、5勝4敗 防御率7.63という成績でした。日本でプレーしていた時のように、先発として長いイニングを投げて試合を作ることはできませんでした。
上沢選手のNPB通算成績
170登板 70勝62敗(14完投)
防御率3.19(1118.1回 445失点)
913奪三振
何故メジャーで活躍できなかった?
ストレートの平均球速がMLB平均を大きく下回っていること原因だと考えられます。
上沢選手は今シーズンメジャーで登板した2試合のストレートの平均球速が144.6キロとなっています。メジャー平均は152キロとなっており、平均を大きく下回っています。
日本では、ストレートの割合が投球の約40%を締めるなど、ストレートで押す投球をしていました。しかし、メジャーで登板した2試合ではストレートの約20%になっており、勝負ができない球種になっています。
メジャーでの投球割合(NPB時代の割合)
- スプリット: 56.5%(13.1%)
- ストレート: 22.6%(41.2%)
- カットボール: 11.3%(9.6%)
- カーブ :8.1%(14.3%)
- スライダー: 1.6%(12.7%)
その結果、変化球に頼る投球になってしまい、打ち込まれる場面が増えたのではないかと考えられます。移籍前から球速の懸念はあったようですが、その懸念が的中したか形になりました。
日本球界復帰の可能性が高い
上沢選手は来シーズン国内でプレーすることが有力だと言われています。
9月に日本に帰国した際のインタービューで上沢選手は以下の来季について国内でのプレーを考えているような発言をしています。
今年はアメリカで成功して、来年家族を連れて来られるようにという目標だったが、なかなか自分が思った方向には進まなかったので家族と話す必要があるし、今の段階では(進路について語るのは)難しいが、慣れている環境で自分を取り戻したいというのもある。
家族との生活や気持ちの問題についても話しており、上沢選手はメジャーに挑戦したこの1年でかなり疲弊したようです。
もし、日本球界に復帰した場合は先発として多くの実績がある上沢選手を欲しがる球団は多くあるでしょう。
復帰先はソフトバンクホークスが有力か
上沢選手の移籍先が注目される中で、国内復帰の場合は「ソフトバンクが獲得するのではないか」と言われています。
具体的には、上沢選手がソフトバンクで日本球界に復帰すると言われている理由は、現在ソフトバンクホークスに所属している有原選手にあります。
その理由については以下にて解説します。
有原式FAを利用するのか?
有原選手は、上沢選手と同じく日本ハムからポスティングシステムを利用し、メジャーリーグに挑戦しました。しかし、メジャーリーグで結果を出せず2年プレーして日本に帰国しました。
有原選手のメジャー通算成績
15登板 3勝7敗(0完投)
防御率7.57(60.2回 53失点)
38奪三振
移籍前のインタビューでは「諦めずに戦い続けると」話したが2年で日本に復帰しました。復帰先がパリソフトバンクホークスであり、入団のインタビューで「強いチームでやりたかった」と発言するなどし、多くの批判の声があがりました。
有原選手がソフトバンクホークスへ入団したことはルール上の問題はないのですが、この一連の流れを「有原式FA」というようになりました。
上沢選手としても、メジャーで上手くいかなった選手に高い契約を出してくれるチームに移籍したいと思っているはずです。このまま日本復帰し、有原選手と同じように「有原式FA」を利用し、日本ハム以外に移籍することが懸念されています。
上沢選手も「有原式FA」でソフトバンクへ移籍するのか?
上沢選手は有原選手に国内復帰についても相談していると思われます。
2人は年齢的にも近く、上沢選手から有原選手にメジャー移籍について相談するほど仲が良いようです。移籍の相談をするならば、復帰の際も相談をするのではないでしょうか。
ソフトバンクホークスには、有原選手以外にもFA移籍した近藤選手もおり、上沢選手としてもプレーしやすい環境があると思われます。また、メジャーで活躍できなかった有原選手にも3年15億円で契約するなど、上沢選手にも高い契約が出しやすい環境でもあると思われます。
ソフトバンクホークスに移籍することになれば、ファンからすると非常に残念ではありますが、選手としては高い契約を貰えるチームにいくことは必然だと思います!
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